新型bZシリーズ/SPORT EVに搭載か?トヨタがピュアEV向けフェイクマニュアルトランスミッションの特許を出願!電気自動車なのにクラッチペダルやシフトダウン時のブリッピングも体感可能に?
他社がやらないことをトヨタが率先してやる!トヨタの新たなる挑戦と言っても過言ではない
今後電動化やピュアEVの流れが急速に発展する一方で、6速MTといったマニュアルトランスミッションが少しずつ淘汰されていくことになりそうですが、こうしたなかでトヨタが新型bZ4XなどのピュアEVモデルを対象にした「フェイクマニュアルトランスミッション」に関する特許を出願していたことが明らかとなりました。
恐らくは2021年12月にトヨタが開催したEV戦略にて、MR2の後継と思われる新型SPORT EVなどに搭載される可能性のあるフェイクMTだと思われ、しかしその技術力は「もはや本物のMTではないのか?」と思わせるほど。
一体どのような技術なのか?早速チェックしていきましょう。
仮想MTであっても「クラッチペダル操作」「シフト操作」「疑似的なブリッピング」が可能に?
海外フォーラムサイトbZ Forumにおいて、2021年夏頃に特許出願された内容をチェックしていくと、どうやら「シミュレートされたクラッチペダル」と「シミュレートされたギアシフト」、「従来の内燃機関モデル×MTのドライビングを体感できるようなトルクフローを遮断する方法」が搭載されるとのこと。
クラッチペダルやギアシフト操作に関しては、いわゆるゲームの世界のような操作性(自動車教習所にあるシミュレーター的なアレ)を意味しているのだと思いますが、トルクフローを遮断するというのはちょっと予想がつかないところ。
いわゆるシフトダウンしたときのトルク抜けのことを意味してるのだと思われ、それにあわせて内燃機関特有のブリッピングを疑似的なサウンドで体感できるのだと思いますが、ここまで来ると「本当に内燃機関&MTを操作している」ような感覚になるのかもしれません。
操作性の演出に加え、ディスプレイなどの見た目の演出にもこだわりがあるようだ
なおbZ Forumに記載されている内容を抜粋すると…
◇電気自動車には、MT車両の手動ギアチェンジを疑似的に実現するためのシフトレバーとクラッチペダルが含まれています
◇シフトレバーは、複数の仮想ギアステージモードから任意の仮想ギアステージモードを選択するために、ドライバーによって操作されます
◇コントローラは、仮想エンジンと仮想エンジン速度を計算し、ディスプレイに仮想エンジン速度を表示します
と記載。
これらの項目で一つ気になるのは「仮想エンジン速度」に関するディスプレイですが、どうやら「アナログ風に見せるタコメーター」も搭載する可能性が高そうですね。
搭載エンジンはターボ系をイメージ?
上の特許画像を見てみると、確かにアナログメーターらしきものが確認できますが、(あくまでもイメージ図とはいえ)7,000rpmまでともなると、おそらく想定しているのは仮想ターボエンジン。
疑似的なエンジンサウンドも、自然吸気系(NA)特有の官能的なものではなく、どちらかという野太い重低音を響かせるようなサウンドを提供してくるのかもしれませんね。
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